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1.はじめに
橋梁の分野では本州四国連絡橋を中心とした長大橋梁建設が一区切りとなり,第2東名神高速道路の建設を初めとする全国高速道路網整備が進められている.その際,公共事業におけるコスト縮減の大きな流れの中で,建設費を低く抑えるための技術が要請されている.その最も有効な手段の一つに,鋼・コンクリート複合構造(合成構造,混合構造)の採用がある.
本研究部会では,複合橋梁の建設において最も重要な要素である鋼・コンクリート接合方法について研究を進めて来ましたが,ここでは最近計画・建設された複合橋梁を紹介する.
2.複合橋梁の紹介
(1)椿原橋
形式:3径間連続合成トラス橋
支間:82.3m+155.0m+82.3m
路線:JH東海北陸自動車道路
場所:岐阜県大野郡白川村
完成:現在施工中
特長:2方向プレストレッシイングしたPC床版
とトラス上弦材を合成させ,主構間隔6.0m
と幅広であるにも係わらず床組を省略した
合理化トラス橋.スタッドを介した応力伝達
状況の確認をするとともに耐疲労性および
終局荷重に対する安全性を確認するため実験を実施している.
(2)横浜緑IC橋
形式:7径間連続複合ラーメン橋
支間:32.3m+4×40.0m+42.0m+40.1m
路線:JH東名高速道路
場所:神奈川県横浜市青葉区
完成:平成9年
特長:RC橋脚の柱頭部を支点上横桁内に埋込
んでRC橋脚と鋼桁を一体化させ支承をなく
した複合ラーメン橋.RC橋脚と鋼桁との接
合は図に示すように下フランジを貫通させた
鋼桁腹板近傍の鉄筋を介して応力の伝達を
計る設計法を採用している.
(3)千鳥の沢川橋
形式:4径間連続合成2主鈑桁橋
支間:46.45m+2×53.0m+40.4m
路線:JH北海道横断自動車道
場所:北海道夕張市
完成:平成10年
特長:横断面方向にプレストレッシングし
たPC床版を使用した日本初の本格
的な連続合成2主鈑桁橋である.こ
の種の少数主桁橋では床版の剛性
が大きく,主桁の設計にも反映させる
必要があるとして実験を行い,腹板の座屈照査方法を提案している.
(4)今別府川橋
形式:3径間連続複合ラーメン橋
支間:48.2m+81.5m+57.2m
路線:JH東九州自動車道
場所:鹿児島県曽於郡財部町
完成:平成12年
特長:RC橋脚の柱頭部に鋼桁を埋込んでRC
橋脚と鋼桁を一体化させ支承をなくした
複合ラーメン橋.RC橋脚部分から両側に
張出し 架設した架設工法に特長を有して
いる.主桁腹板と2枚の横桁でRC橋脚を
囲み,更に横間にダイヤフラムを配置し,
ダイヤフラムと横桁補剛材を孔明き鋼板
としてズレ止めに使用して,RC橋脚と鋼
桁の接合を計っている.
(5)新川橋
形式:5径間連続混合橋
支間:39.2m+40.0m+118.0m+39.2m+40.0m
路線:JH四国横断自動車道
場所:香川県高松市
完成:平成12年
特長:橋梁全体のバランスを取る ために中央径間
部を鋼箱桁側径間部をコンクリート箱桁とし,
両者の接合部鋼殻セル内に用いるズレ止めに
は孔明き鋼板ジベルを採用している.
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